10月19日(土)、「回想法を学んでみよう」を開催しました。
当館管理者で日本福祉大学の来島修志が講師を務め、回想法を体験しながら学べる講座を行いました。
高齢者サロンの運営など、市内で福祉ボランティアとして活躍されている方を中心に8名の方にご参加いただきました。
最初は緊張を解すための体操からスタート。
作業療法士でもある講師の掛け声に合わせて、腕を伸ばしたり手を叩いたりしながら体を動かしました。
左右で違う動きをするなど、脳トレもしながら体操を行い、場が和んだところで回想法が始まりました。
いつもは「今日は皆さんで、思い出話に花を咲かせましょう。」で始まる回想法ですが、今回は自然な流れで、いつの間にか回想に入っていく手法でした。
「ふるさと自慢を教えてください。」という話から、話題は学校のことへ。
一斉にろうかを雑巾がけした、学校帰りにヒョウが降ってきてびっくりした、などいろいろな思い出が飛び出しました。
気が付いたら昔話をしていて、お互いの小さな頃を思い出しながら心地よい時間が流れていました。
回想を終えた皆さんは「脳がだんだん波立ってきた。」「普段は忙しくて昔話をする時間なんてないけど、時間を忘れて話せて楽しかった。」などの感想を述べられました。
回想法はゆったりと人生を振り返る時間です。
自分の人生を誰かに聞いてもらうと、よく頑張って来たなあ、あのときは楽しかった、など、前向きな感情が生まれます。
参加者の方には、回想の楽しみを十分味わっていただけたと思います。
今後は、参加者の方々自身が聞き手となって、高齢者の方のお話に耳を傾け、福祉活動に活かしていただければと思いました。
写真と文 林奈央子
※シルバー総合研究所は、恵那市明智回想法センターの管理運営を行っています。
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