「あ~あ~聞こえますか・・・回想ラヂオ、回想ラヂオ、ただいまより放送を開始いたします。」来島DJの第一声から始まり横森DJも加わり楽しい回想法の時間が始まりました。
この恵那地域でもそれぞれの家の宗派によって精霊棚のまつり方があり、オンラインで愛知県北名古屋市、京都府精華町、山梨県北杜市の共通点と違いを発見することができ、大変興味深いお話でした。
全国的に8月13日~16日までの4日間が8月盆(旧盆)ですが、この恵那市でも久須見地区は7月盆(新盆)で、久須見在住の参加者の方が、「この辺りが7月盆というのは昔、養蚕をやっていた関係じゃないだろうか。」と。また、精霊馬を作る所、作らない所もあり昔は15日夜に、ご先祖様を川へ送りに行く時「敷いていたゴザにお供えした品を入れて木曽川へ流していたものだが、少し経つと橋のたもとに箱が置かれていて流さず箱に入れた、この頃はろうそくと線香だけ持参して送る様になった。」と言われ、他地区の方は、コモにくるんでろうそくを1本立てて川に流したそうです。「馬の背中には、大豆の3枚葉にそれぞれ味噌・塩・山椒の葉を包んで、三途の川で鬼達にお土産として渡して、塩辛い!山椒の匂い!に難儀している間にあの世に帰ってもらうんだ。」と教えてくださいました。
「お盆は、親戚が集まりご先祖様を迎える日ですが、幼少の頃は楽しく仏壇の所がきれいに飾られて机の上にご馳走がいっぱいでにぎやかでうれしかった。祖父母を思い出し身近に感じられ懐かしい思いがしました。」「北杜市ではいつもはほうとうを食べていたが何故かお盆だけはおそばを打って食べていた。安倍川もちも食べていた。」「岐阜提灯には、お盆の絵が描いてあり回り灯篭ではなかった。」とか・・・「止まらな~いお話」で正に話は尽きませんでした。
また「回想法ことはじめ」では、自己紹介シリーズで、東京都柴又帝釈天と寅さんミュージアムの紹介があり、ここ明智回想法センターの参加者の方々も興味深々で見入っておられました。
写真と文 吉田あけみ
※シルバー総合研究所は、恵那市明智回想法センターの管理運営を行っています。