明智回想法センターの「おもいでカフェ」は、認知症について学ぶことができる場としてミニ講座を開催しています。今回のテーマは『認知症を持つ人を介護している家族のことをともに考えよう。』でした。講師は来島理事が担当しました。
認知症は加齢に伴い、だれもが直面する病気であり症状です。その認知症をもつ人を介護する立場の家族も、様々な戸惑いや悩みを抱えていらっしゃいます。そこで、以下の「介護家族の4つの心理的ステップ」を踏まえ、介護を終えた方の経験談を伺いながら、意見交換を行いました。
「介護家族の4つの心理的ステップ」
1.「戸惑い・否定」・・・・・・肉親だから、まさか、と思い認めたくない時期
2.「混乱・怒り・拒絶」・・・・認知症の症状に振り回され最も辛い時期
3.「割り切り・あきらめ」・・・介護を独りで抱え込んでしまう時期
4.「受容」・・・・・・・・・・介護やその人自身を受け入れて前向きになれる段階
そこで、介護を頑張っていらっしゃる家族に対して「頑張ってください」と言っては、ダメです。「頑張っていらっしゃいますね!」と言ってさしあげましょう。ねぎらいの言葉をかけてあげることが大事です。そして、ひたすら、愚痴を聞いてあげる、またデイサービス等の介護保険サービスや、介護や対応の仕方など経験談や工夫について情報交換することもよいでしょう。
コーヒーを飲みながら参加者それぞれが、思いを語り、和やかななか終了しました。
次回の講座は5月6日(金)を予定しています。
写真と文 吉田あけみ
※シルバー総合研究所は、恵那市明智回想法センターの管理運営を行っています。