患者・利用者との信頼関係を築くための回想法入門研修を開催しました

2019年3月23日(土)大宮ソニックシティ(埼玉県さいたま市)にて、「患者・利用者との信頼関係を築くための回想法入門研修」を開催しました。講師は鈴木 正典先生(出雲市民病院 医師)、参加者は30名でした。

午前中は、昔懐かしい写真を紹介しながら、写真を使った日常のケアに活かす回想法について解説。信頼関係を築くためには、まずその人と「仲良くなる」ことが大切。写真を一緒に見ながら、女性の場合は苦労話を、男性の場合は自慢話を引き出すと良い。高齢者は「名人」の集まりと考える。この人は何の名人だろうかと考えてそれを教えてもらうという姿勢で望むことが大切。などのポイントを交えて、信頼関係を築くための回想法の考え方を解説いただきました。

午後は、実際に関わる時の姿勢として、ユマニチュードの3要素(見る、触れる、話す)を例に上げ、鈴木流の「見つめる練習」、「触れる練習」、「話す練習」をグループ演習を通じて体験しました。「話す練習」では、その人の故郷の「名所・旧跡、温泉、まんじゅう」を事前に調べておき、それをほめたたえることで、その人に近づくきっかけにすること、などを実際に体験しました。

修了後のアンケートには、楽しく実践的な回想法を学ぶことができた、とても良かった、という感想が多くありました。来年度も鈴木先生に出雲よりご足労いただくこととなりますが、継続して研修を開催したいと思います。(了)


写真を用いて苦労話を引き出す
午後の演習1
午後の演習2
話す練習
立つことのサポート1
立つことのサポート2
演習後の共有1
演習後の共有2
関係を築くためのツール

写真と文 桑野康一

回想法カテゴリーの記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です