2019年2月9日(土)14:00〜18:00、群馬県公社総合ビルにて、「地域回想法シンポジウム 誰もが安心して暮らせる地域の実現のために〜地域回想法の取り組みから私達の地域について考える」が開催されました。
このシンポジウムは、NPO法人ながいきコンシェルジュ(理事長 小中和子)が開催したもので、誰もが安心して暮らせるまちづくりのために地域回想法を導入した、3年間の事業成果を報告したものでした。
第1部では、ボランティア育成研修等にかかわった、来島修志当研究所理事による基調講演「回想法について学ぼう」が行われました。
講演の中では、回想法を実際に体験したり、認知症予防のための回想法の活用方法、北名古屋市回想法センター、恵那市明智町回想法センターの取組みなどについて紹介されました。
第2部のシンポジウム「地域包括ケアシステムの実現のための地域回想法を用いたまちづくり」では、行政から地域包括ケアの推進について話しがなされ、NPO法人ながいきコンシェルジュの地域回想法の取り組みについて報告がありました。
この事業では、回想法研修の修了者を「回想法指導者」として育成しています。シンポジウムでは、回想法指導者の方から「回想法スクール」や「思い出カフェ」といった取り組みについての報告がありました。
また、来島より「地域回想法の全国の取り組みと展開について」の報告がありました。
ディスカッションでは、このような取り組みが地域を巻き込みながら、今後も発展していくための課題や目指す仕組みなどについて活発に意見交換がされていました。
NPO法人ながいきコンシェルジュの益々の発展を期待すると共に、シルバー総合研究所も引き続きサポートをおこない、地域回想法の普及につなげていきたいと思います。(了)
(第2部 シンポジウムの演題)
座長 NPO法人ながいきコンシェルジュ 理事 関口清貴
「地域包括ケアシステムの実現のために」
前橋市福祉部長寿包括ケア課地域包括ケア推進係 大崎副参事
「NPO法人ながいきコンシェルジュの地域回想法の取り組み」
NPOながいきコンシェルジュ 田角真由美
「回想法を用いた集いの場 回想法スクールについて」
回想法指導者 梅村美登理
「回想法を用いた集いの場 想い出カフェについて」
回想法指導者 上村文子
「地域回想法の全国の取り組み及び展開について」
日本福祉大学健康科学部リハビリテーション学科 来島修志
写真と文 桑野康一
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