2018年9月17日、TKP大宮ビジネスセンター(埼玉県さいたま市)にて、認知症の方への回想法基礎研修を開催しました。(後援:埼玉県、さいたま市)
講師は、来島修志理事(日本福祉大学健康科学部)、サポートに佐久間尚実理事(社会福祉法人沼風会)が参加。高齢者施設や病院で勤務する作業療法士や介護職の方など20名が参加され、盛況のうちに修了しました。
回想法基礎・専門研修は、認知症高齢者に対する回想法の基本的な考え方とその手法を学ぶ研修。プログラムは、講師の来島氏がこれまで現場でつちかってきた回想法を、実際に体験してもらったり、現場の映像や写真を用いその方法についてくわしく解説したりして、丁寧に伝授する内容。午前中の「回想法の体験(ワークショップ)」では、実際に回想法を体験しながら、回想のきっかけづくりや進行役の役割について学びました。午後の講義「認知症高齢者に対する回想法」では、グループ回想法の進め方、リーダー、コリーダーの役割などについて学び、密度の濃い1日となりました。
参加者からは、基礎研修を終えて、回想法を自施設で実施してみたい、回想法の考えに沿って利用者の方と接していきたい、もっと学びを深めたいという感想が多く聞かれました。今回は、久しぶりの関東圏での開催。来年度も引き続き、関東でも開催していきたいと思います。
回想法の体験 来島氏のふるさと、富山県の「富山の薬売り」の実物を用いて、自己紹介の方法を解説
回想法の体験 二人ペアとなって「ふるさと自慢」を互いに話します
回想法の体験 自分の生まれ育った家の周りの風景を具体的に話すことで、回想のきっかけづくりを実感
回想法の体験 体験によってうちとけ、和やかな雰囲気に
回想法の体験 4つのグループに分かれてグループ回想法を体験
回想法の体験 テーマは「子供の頃の遊びの思い出」
回想法の体験 「ゴム弾」を実演する参加者
回想法の体験 子供の頃遊んだ「鼻巻きスケート」を図に書いて説明する参加者
回想法の体験 回想法進行役の役割、認知症高齢者にとっての回想について考える
講義「認知症高齢者に対する回想法」 グループ回想法の進め方、リーダー、コリーダーの役割、回想法の応用・展開について講義
講義「認知症高齢者に対する回想法」 の風景
写真と文 桑野康一