思い出歳時記 止まらな〜い話「お盆の思い出」
・座敷机に位牌を仏壇から出して並べて、スイカを初日に供えたような気がします。13、14、15日の間に親戚が来てお参りしてましたね。大きい提灯が机に置いてありましたね。それが終わったら川へ流しに行きました。コモに包んでろうそくを1本立てて。川へ流しちゃダメだとなってからは15日の夜にお寺に納めに行きました。(大口さん)
・仏さんの前に机を出して、キュウリやナスで馬や牛を作りました。お供え物にはそうめんもあったと思います。机の左右に大きい提灯が立ってて、回ってました。すごく綺麗だったのが印象に残っています。すごく華やかで懐かしくなるような感じで、お盆は良いなと思いましたね。昔を思い出す機会なんだと思います。(坂本さん奥様)
・あまり記憶はないんですよね。毎年お盆の時期は墓参りに行きましたので、家では何もしなかったですね。墓参りでは墓を洗って草抜きをしていました。(坂本さんご主人)
記録者名:森本貴大
語り手の方に向けて:毎日の生活に追われていると中々ゆっくり亡くなった先祖を思い出して懐かしむことはできないと思いますが、お盆はそれができる貴重な機会なのだと改めて感じました。先祖を意識するということは自分と先祖の繋がりを感じることであり、自分の命の歴史的な重さを感じることにも繋がるのではないかと思いました。
チャットより
- 送っていく時はゆっくり帰ってほしいから牛、来る時は早く来てほしいから馬なんだそうです。若い職員は知らなかったため「初めて知った!」と会話しています。知っているつもりで意外に知らないですね。
- お仏壇からお位牌を出し、床の間に机を設置して胡瓜の馬・茄子の牛を作り、背中には麺で鞍を作って見立てたそうです。両脇に提灯・お供えをあげていたようです。送り火を焚いたらお供えは川に流したとの事です。
- 新しく亡くなった方が先導してご先祖様を連れて帰ってくると聞かされていたとの事です。だから迎え火を焚いて「お客様をお迎えする」と教えられたそうです。
- お盆の夕飯はいつも決まって蕎麦を打つと決まっていたそうで、子供心に「またか」と思っていた事もあったようです。
- 夜になれば若い衆は皆盆踊りに出かけたそう。新婚家庭も近所の人と交流するために盆踊りに参加するのが風習だった、と。
- 今日も楽しい時間をありがとうございました!また来月お願いします。