回想ラヂオ2024年 2月2日 思い出歳時記 止まらな〜い話「節分の思い出」
大口さん:節分で豆まきする習慣はなかったと思います。全く思い出がないんですよね。ヒイラギとイワシを玄関に飾る風習もなかったですね。恵方巻もなかったです。
阪本さん夫婦:(奥さん‥‥)豆まきの記憶はあります。昔なんで横に動く引き戸だったんですけど、それを開けて「鬼は外、福は内」ってやりました。「福は内」は外を見ながらその状態のまま後ろに投げました。これを何回か繰り返すんです。子どもの頃だから思いっきり投げて。それが終わったら引き戸を思いっきり閉めて、戸をドンドン叩くんです。鬼が入ってこないようにそうしてるんだと思います。豆は都市の数プラス1個食べました。大きくなって私がやらなくなってからも母はひとりで豆まきをやってました。昔からずっと受け継がれてきたものなんですかね。恵方巻はなかったです。(ご主人‥‥)豆まきやりましたね。鬼は父親でしたから。思いっきり投げました。自分の歳の数だけ食べなきゃいけないから面倒になってそのうち投げるのはやめました。小学校3~4年生の頃までやりましたね。 大誠会の方:ヒイラギとイワシの頭を屋根に差した。かやぶき屋根だからどこにでも差せる。魔除けとして。鬼が来ないように。イワシのにおいを鬼は嫌がる。ヒイラギはトゲトゲがあるので鬼が怖がる
記録者名:森本貴大
感想:端午の節句の菖蒲と同じように豆やヒイラギ、イワシが魔除けの意味を持つものとして利用されており、人々が平穏・健康な生活を常に願っていたということを改めて感じた。子どもが豆まきをやらなくなってからもお母さんがひとりでやっていたというエピソードも、そういった平穏な生活を祈る行為を受け継ごうとするささやかな思いが感じ取れて心を打たれた。