第59期 パーソン・センタード・ケアと認知症ケアマッピング基礎研修 2022年7月1日、2日、8日、9日

パーソン・センタード・ケア(以下PCC)は、世界中で多くの人々が注目している認知症ケアの重要かつ基礎的な考え方(価値基盤)です。

本研修会ではPCCと、PCCを実際の現場に導入していく評価方法 、認知症ケアマッピング(DCM)を学ぶ、基礎マッパー認定コースです。研修終了者には、認知症介護研究・研修大府センターと英国ブラッドフォード大学とのパートナーシップに基づき、基礎マッパー認定資格を発行しております。

第59期はオンラインにて開催し、参加者17名のうち14名が基礎課程を修了されました。3名は、ご施設における新型コロナウイルス感染の影響で、残念ながら後半2日間の研修は受講できず、次回12月の研修で後半の研修をご受講いただくこととなりました。

トレーナーは、水野裕(ストラテジックリード、まつかげシニアホスピタル認知症疾患医療センター副院長)、住垣千恵子(国立長寿医療研究センター副看護師長)、阿部邦彦(ID-Lab 合同会社、医療法人社団 光久会 作業療法士)、事務局は桑野康一(NPO法人シルバー総合研究所)が担当しました。

オンラインということもあり、南は佐賀県から、北は岩手県まで今回も日本全国からご参加いただき、4日間、トレーナーとともに充実した学びの時間を過ごしていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました!

■参加者の声(アンケートより)

パーソン・センタード・ケアの理念を今の職場に広げていけるように少しずつ努力していこうと思いました。マッパーになるためには多くの知識と気づかい、人と接する能力など多くのことが必要と思いました。(中略)トレーナーの皆様や今回の参加者の方々をみると、皆さん人間愛があふれている方々であると感じました。

理念と実践のテキストに「認知症ケアにおける様々な不平等、、、とは、ケアにあてる財源が、、、十分割り当てられないことであったり、認知症をもつ人々のケアを実践するケアスタッフや専門家たちに対する教育や研修資金が不足していたり、さらには彼らが低い地位に留め置かれていることなのである」という一文がありました。その様な事情は日本に限られた問題だと思っていました。その為、ケアについて、日本の文化や制度のせいにして、半ばあきらめているところがありました。けれど今回の研修をとおして、ケアの質の向上をあきらめてはならないのだと強く感じました。濃厚な4日間を与えて頂いて、本当にありがとうございました。

4日間ほぼ同じグループでグループワークを行いましたが、ワーク以外では交流できる機会がなく、もっとそれぞれの施設のことや、別の職種の方のお話もきいてみたかったです。(Webなので限界があると思いますが)(中略)4日間とても楽しかったです。ありがとうございました。

DCMを全く分からない状態で受講させていただき、以外と楽しく勉強させていただきました。認知症が珍しいことでなくなった現在は、疾患を持たない人、介助者など全員がDCMの理解が出来、対応出来たらいいのではと思いました。このDCMは認知症だけではなく教育や子育てにも役立つのではないのかと思いました。

パーソン・センタード・ケアの理解とDCMの理解のバランスがもっと取れればもっと分かりやすいと感じた。理念とそれを叶える手段がもっと分かりやすく消化できればと感じた。「心理的ニーズ」「個別性」の説明の部分で。どう対策につなげるのか幾分強引に感じた。理論的に考えるくせをつける必要は理解できるが、トライアンドエラーで初めて何か分かる事もある。

オンラインで緊張しましたが、多くの事を学ぶことができました。同時にもっとパーソン・センタード・ケアについて知識を深め、日常生活にも取り入れたいと思いました。(中略)受講できて本当に良かったです。少しずつできる範囲でパーソン・センタード・ケア、DCMについて知ってもらえるよう、職場で活用していきたいと思います。

写真と文 / 桑野康一

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