パーソン・センタード・ケアミニ勉強会・認知症ケアマッピング(DCM)基礎研修説明会(Zoomオンライン) 2020年11月18日

11月18日(水) 18時~19時30分、パーソン・センタード・ケアミニ勉強会・認知症ケアマッピング(DCM)基礎研修説明会を開催しました。Zoomミーティングによるオンライン勉強会でした。

認知症ケアマッピング(DCM)基礎研修は3日間の研修で、受講者にとっては受講のハードルが高いので、研修の内容がわかるような「説明会」を開催してほしいというご要望があり、2年ほど前から年間3〜4回開催しています。

パーソン・センタード・ケアの理念や認知症ケアマッピング(DCM)について勉強したい方、これから基礎研修を受講しようと考えている方、高齢者施設や病院への導入を検討している方を対象とした勉強会です。

通常は、埼玉県さいたま市浦和駅近くのパルコの10階にある浦和コミュニティセンターで開催しているのですが、コロナ禍で開催が難しいために、オンラインで開催しました。

オンラインということもあって、全国さまざまな場所からご参加いただきました。香川県のある法人様は、施設内研修会の形で10名ほど参加され、画面の向こうで勉強会を聞き入っておられる姿が見えました。大阪、群馬、静岡からも参加されました。

勉強会の内容は、前半はNPO法人パーソン・センタード・ケアを考える会 代表村田康子さん(DCM認定上級トレーナー)によるパーソン・センタード・ケアのミニ勉強会でした。勉強会の主な内容は下記で、45分程度でざっとパーソン・センタード・ケアとDCMの概要をつかめる内容となっています。

(ミニ勉強会の主な内容)
・パーソン・センタード・ケアとは
・パーソン・センタード・ケアで目指すこと、パーソンフッドの維持向上について
・認知症のパーソン・センタード・モデル
・認知症をもつ人の心理的ニーズ
・悪性の社会心理
・ポジティブ・パーソン・ワーク
・認知症ケアマッピング(DCM)とは

後半は、NPO法人シルバー総合研究所 理事桑野康一(DCM認定基礎トレーナー、私)による、基礎研修の概要説明でした。主な内容は下記となっており、3日間の基礎研修の内容、ある施設での実際の認知症ケアマッピングの実施風景、JPDネットワーク(研修修了マッパーの全国団体)の活動の紹介などを写真を用いてご説明しました。

(パーソン・センタード・ケアと認知症ケアマッピング基礎研修説明会の主な内容)
・3日間の研修会のスケジュールと内容
・認知症ケアマッピングの実際
・DCM基礎研修の修了後〜フォローアップ、JPDネットワーク
・パーソン・センタード・ケア認定施設
・導入事例

次回は、2021年3月24日(水)18:00〜19:30、オンラインでの開催を予定しております。

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パーソン・センタード・ケアと認知症ケアマッピング基礎研修の開発からこれまで。左のテキストは世界中で翻訳され使われている「DCM(認知症ケアマッピング)第8版マニュアル」の日本語版。

「認知症とともに生きる人々の心理的ニーズ」。愛を中心にして、5つの心理的ニーズを花びらに見立てて表現している。これらは認知症によって自分自身で満たすことが難しくなるといわれる。パーソン・センタード・ケアで大切にされている価値基盤の一つ。

「認知症のパーソン・センタード・モデル」。認知症をもつ人の行動や感じ方に影響を与えている5つの項目を示している。これらが複雑に影響していると考えられている。行動の背景を考える時に使う。

基礎研修2日目の「ロールプレイ2」からの一コマ。トレーナーが演じる認知症の人を、参加者がマッパーとなり記録する。DCMのコード付けの練習。

マッパーの全国団体である「JPDネットワーク」が地域でおこなっている、マッパーのスキルアップための「フォローアップセミナー」。写真は初心者マッパーを対象におこなわれた「フレッシュマッパーセミナー」。施設への導入体験談やコード付けの振り返りなどをおこなう。

写真と文 桑野康一

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