2020年9月19日(土)と20日(日)、認知症の方への回想法基礎・専門研修を、オンラインにて行いました。講師は来島修志(日本福祉大学)理事。シルバー総研で行ったはじめてのzoomオンライン研修でした。
座学の講義は事前にビデオで視聴していただき、基礎研修当日はオンラインの強みを活かして、講師を交えてのグループワークや、オンライン回想会のメンバーを招いての生回想会の見学、小規模多機能のデイサービスとオンラインでつなぎグループ回想法の実演を行うなど、盛りだくさんの内容でした。
アンケート結果も好評で、オンラインでも十分研修の効果があると思われましたので、今後もオンラインの強みを活かした基礎・専門研修を、会場実施とは別におこなっていくこととしました。
事前講習ビデオの一部(基礎研修「認知症高齢者に対する回想法」)。参加者の方には研修を受ける前に、回想法の基礎知識を解説したビデオを見て事前学習をしていただきました。(90分程度)研修当日はビデオ講義の内容を来島講師が振り返り、質問を受けながらインタラクティブに学びを深める方法でおこないました。研修修了後もビデオを見て復習したいという声もあり、研修後もビデオを見ていただけるようにしました。
来島講師がコロナ禍の中で6月頃から自主的におこなっている「オンライン回想会」のメンバーにご参加いただき、来島講師とのオンライン回想会のデモンストレーションをおこなっている様子。 テーマは『うさぎ追いしかの山~こぶな釣りしかの川♬~ふるさとの思い出~』 を語り合いましょう!でした。 研修参加者は回想会を見学した後、リーダーの役割などについて気づきを共有しました。
午後は、小規模多機能のデイサービスとオンラインでつなぎ、来島講師が回想法の実演をおこないました。ご利用者は大変喜ばれていました。こういったことが割と簡単にできてしまうのがオンライン研修の面白さですね。デイサービスのスタッフ、ご利用者の皆様、ご協力ありがとうございました。
午後の「グループ回想法体験」では、シナリオに沿ってリーダーや参加者役を演じました。体験の後は、互いの感想を共有しました。
20日の専門研修では、それぞれがこれから計画しようとしている回想法プログラムの計画書を作成しました。画面はそれぞれが作成した計画書をzoomの画面共有で見ながら、講師がコメントをしたり、全員で内容を検討したりしている様子です。こういったことも画面の共有で簡単におこなえるところがオンラインの良いところですね。
専門研修の午後の「グループ回想法ロールプレイ演習」では、互いにリーダー、参加者役を担当し合って回想セッションをおこない、シナリオの意図に沿ってリーダーの技法や留意点について話し合い共有しました。
写真と文 桑野康一
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