パーソン・センタード・ケアと認知症ケアマッピング(DCM)基礎研修

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01|認知症の人を「行動」ではなく、「その人」から見る。パーソン・センタード・ケアとは「パーソン・センタード・ケアと認知症ケアマッピング(DCM)基礎研修」

認知症ケアを見る視点と、現場を変える方法を学ぶ4日間。
全講座を受講し、研修最終日の筆記試験に合格された方は、「基礎マッパー(Basic Mapper)」の資格を取得することができます。

02|こんなことを感じたことはありませんか?

認知症ケアの現場では、「これでよいのだろうか」と迷う場面が少なくありません。
一人ひとりを大切にしたケアをしたい。そう思っていても、忙しい日々の中では、目の前の「行動」への対応が中心になってしまうこともあります。

こうした悩みに対して、パーソン・センタード・ケアは「認知症」ではなく「その人自身を見る視点」を、DCMはその視点を現場で実践するための方法を示してくれます。
パーソン・センタード・ケアでは、これらの心理的ニーズを満たし、人として周囲に認められ、そのことを本人が実感すること(パーソンフッドを維持・向上すること)を目指します。

03|この研修で得られる3つのこと

この研修では、理念を学ぶだけでなく、認知症ケアを現場で見つめ直し、改善につなげるための視点と方法を身につけます。

認知症ではなく、「その人」を見る

パーソン・センタード・ケアが大切にしているのは、認知症の人を認知症という病気だけで捉えないことです。
これまでどのような人生を歩んできたのか。どんなことが好きなのか。どのような人間関係を大切にしているのか。今、何を感じているのか。
その人の行動には、その人なりの理由があります。
行動だけを止めようとするのではなく、「その人が何を感じ、何を求めているのかを考える。」
そこから、ケアの見え方が変わっていきます。

パーソン・センタード・ケアは「やさしく接すること」だけではありません

「本人の気持ちを大切にすること」「やさしく接すること」はもちろん大切です。
しかし、本当に難しいのは、忙しい日々のケアの中でそれをどのように実践するかです。
「今のケアは、その人を中心に考えたものになっているだろうか」
と振り返るためには、職員が共有できる視点や方法が必要になります。

04|DCMで、ケアを見える化する

認知症ケアマッピング(Dementia Care Mapping:DCM)は、利用者の立場からケアを見直し、チームでよりよい方法を考えるための実践的な方法です。

「観察する → 見える化する → 振り返る → ケアを変える」

「なんとなく良かった」「今日は落ち着いていた」という感覚だけに頼らず、利用者の様子や職員との関わりを一定の方法で観察・記録し、チームで振り返ります。
DCMは、誰かのケアを評価して良い・悪いを決めるためのものではありません。「利用者の立場からケアを見直し、よりよい方法を一緒に考えるための道具です。

「もっとこうすればよかった」と「これは良いケアだった」が見えてくる

DCMを通して観察すると、普段は気づかなかった小さな変化が見えてくることがあります。
ある職員が声をかけた瞬間に表情が変わった。一人で過ごしている時間が思った以上に長かった。何気なく行っていた介助が、本人の力を奪っていた。
反対に、これまで無意識に行っていた良い関わりに気づくこともあります。
ケアを見えるようにすることで、改善すべきことだけではなく、「自分たちのケアの良さも見つけることができます。」

利用者だけでなく、職員やチームも変わる

「○○さんの対応は良くない」という話ではなく、
「○○さんは、この時間帯になると不安そうになることが多い」
「このとき△△さんが声をかけたら、表情が変わった」
「では、次はこうしてみよう」
というように、「人を責めるのではなく、ケアについて話せるようになること」を目指します。

05|世界各国で学ばれているDCMを、体系的に学びます

DCMは英国で開発され、その後、世界各国の言葉に翻訳され、さまざまな国や地域の認知症ケア研修で活用されてきました。
本研修では、国際的に培われてきたDCMの考え方と方法を、パーソン・センタード・ケアの理念とあわせて体系的に学びます。

研修では、DCMの研修マニュアルと、副読本『認知症ケアマッピング 理念と実践』の2冊をテキストとして使用します。
講義を聞くだけではなく、テキストを使いながら、DCMの考え方、観察方法、記録、分析、フィードバックまで段階的に学んでいきます。

06|研修修了後は「基礎マッパー(Basic Mapper)」の資格を取得できます

本研修の全講座を受講し、研修最終日に実施する筆記試験に合格された方は、「基礎マッパー(Basic Mapper)」の資格を取得することができます。

基礎マッパーは、認知症介護研究・研修大府センターと英国ブラッドフォード大学とのパートナーシップに基づき認定される資格です。
認知症ケアについて体系的に学びたい方はもちろん、「自分自身の専門性を高めたい」「施設の中でパーソン・センタード・ケアを広げていきたい」という方にとっても、研修修了後の大きなステップとなります。

※資格取得には、全講座の受講および研修最終日の筆記試験への合格が必要です。

 07|Zoomだから、職場にいながら4日間の研修を受講できます

本研修は、Zoomを利用したオンライン形式で開催します。
4日間の研修でも、遠方の研修会場まで移動する必要がないため、職場の勤務体制への負担を抑えながら受講できます。

Zoom研修のメリット

職場を長期間離れる必要がありません
移動時間・交通費・宿泊費がかかりません
職場やご自宅など、慣れた環境から受講できます

Zoomが初めての方もサポートします

「Zoomを使ったことがない」「接続できるか心配」という方にも、研修に参加するための接続方法や必要な準備について事前にご案内します。
必要に応じて研修前の接続確認もサポートし、研修当日も運営スタッフが対応します。

08|参加者の声

過去の参加者アンケートから、研修後に寄せられた声の一部をご紹介します。

参加者の声

認知症介護指導者としてパーソン・センタード・ケアについて学びを深めたいと思っていました。本研修の学びは想像以上でした。活用していきたいと思います。

現場に戻った時に利用者1人1人の状態を自然と目で追ってコード付けをしていました。個々に目を向けたケアを考えていかなければならないと思いますし、そのような視点で考えている自分に気が付きました。

パーソン・センタード・ケアはすべての人に対して大切なことと学び、職場でもこの考えが広まれば、もっと他職種で患者さんのために良い関係ができるのではないかと感じました。

こんな方におすすめします

介護職の方
看護職の方
管理者・施設長・リーダーの方
認知症ケアを施設全体で改善したい方

管理者・リーダーの方へ

多くの施設で「利用者本位」「尊厳を大切にする」「その人らしい生活」という理念が掲げられています。
しかし、それを実際の日々のケアに落とし込むことは簡単ではありません。
だからこそ、「私たちは今、どのようなケアをしているのか」を職員みんなで振り返る仕組みが必要です。
DCMは、施設の理念と実際のケアの間をつなぐ一つの方法になります。

09|研修概要・受講までの流れ

受講対象や受講料、開催方法などの基本情報と、お申し込みから受講開始までの流れをまとめました。

研修概要

研修名:  パーソン・センタード・ケアと認知症ケアマッピング(DCM)基礎研修
開催方法: オンライン(Zoom)
研修期間:  4日間
対象:    認知症ケアに携わる介護職、看護職、医療・福祉専門職、施設管理者等
受講料:   85,000円(税込)
資格:    所定の条件を満たした方は「基礎マッパー(Basic Mapper)」資格取得
定員・日程:各回の開催要項をご確認ください

お申し込み前に、日程・受講条件・キャンセル規定などを開催要項にてご確認ください。

10|よくあるご質問

Q1. パーソン・センタード・ケアやDCMを詳しく知らなくても受講できますか?
はい。基礎研修ですので、パーソン・センタード・ケアや認知症ケアマッピング(DCM)の基本的な考え方から学びます。事前に専門的な知識がなくてもご参加いただけます。
 Q2. 介護職以外でも受講できますか?

はい。介護職だけでなく、看護職、リハビリ職、相談職、ケアマネジャー、施設管理者、リーダーなど、認知症ケアに関わるさまざまな職種の方にご参加いただけます。

Q3. 管理者や施設長が受講する意味はありますか?

はい。DCMは、個々の利用者へのケアを考えるだけでなく、施設全体でケアを振り返り、改善していくためにも活用できます。

Q4. 施設から複数名で受講することはできますか?

はい。複数名での受講も可能です。共通の考え方や方法を学ぶことで、研修後に施設内で実践や振り返りを行いやすくなります。

 Q5. Zoomを使ったことがありませんが、大丈夫ですか?

はい。研修前に接続方法や必要な準備についてご案内します。必要に応じて事前の接続確認もサポートし、研修当日も運営スタッフが対応します。

 Q6. Zoom研修では、講義を聞くだけですか?

いいえ。講義だけでなく、演習や参加者同士のやり取りを取り入れながら研修を進めます。

Q7. 4日間すべて参加する必要がありますか?

はい。基礎課程の修了および基礎マッパー資格取得のためには、所定の全講座を受講していただく必要があります。

Q8. 研修を修了すると「基礎マッパー」の資格を取得できますか?

所定の全講座を受講し、研修最終日に実施する筆記試験に合格された方は、「基礎マッパー(Basic Mapper)」の資格を取得することができます。

Q9. 筆記試験は難しいですか?

筆記試験は、4日間の研修で学んだ内容について理解を確認するために実施します。講義や演習に取り組みながら理解を深めてください。

Q10. 研修ではどのような教材を使いますか?

DCMの研修マニュアルと、副読本『認知症ケアマッピング 理念と実践』の2冊を使用します。

Q11. パソコンではなく、タブレットやスマートフォンでも受講できますか?

Zoomへの接続自体はタブレット等でも可能ですが、研修内容や演習を考えると、できるだけ画面の大きいパソコンからの受講をおすすめします。

Q12. 職場から受講してもよいですか?

はい。職場から受講していただけます。講義や演習に集中できる、安定したインターネット環境の場所をおすすめします。

Q13. 受講料以外に、交通費や宿泊費は必要ですか?

本研修はZoomを利用したオンライン開催のため、研修会場までの交通費や宿泊費は必要ありません。

 Q14. 研修を受けた後、すぐにDCMを実践できますか?

研修では、DCMの基本的な考え方や観察・記録・分析・フィードバックなど、実践に必要な基礎を学びます。

Q15. 申し込み後に参加できなくなった場合はどうなりますか?

キャンセルや日程変更等の取り扱いについては、各回の開催要項に記載しています。お申し込み前にキャンセル規定をご確認ください。

Q16. 研修について事前に相談したい場合はどうすればよいですか?

研修内容、受講対象、Zoom環境、複数名での受講など、ご不明な点がございましたら事務局までお問い合わせください。

 11|最後のメッセージ

## 認知症ケアを見る視点が変わると、ケアは変わります。

認知症ケアには、いつも一つの正解があるわけではありません。
だからこそ、目の前の行動だけを見るのではなく、「その人に何が起きているのか」を考える視点が大切です。
そして、自分たちのケアを観察し、振り返り、よりよい方法をチームで考える。
パーソン・センタード・ケアと認知症ケアマッピングは、そのための考え方と方法です。
利用者一人ひとりを大切にするケアを、理念だけで終わらせず、日々の実践へ。
その第一歩を、この基礎研修から始めてみませんか。

関連サイト

認知症介護研究・研修大府センター

パーソン・センタード・ケアを考える会

ブラッドフォード大学認知症ケア研究室

J-P-Dネット東日本交流会