おもいでカフェ「節分の思い出」

2月2日、節分の日を明日に控え「節分の思い出」を大いに語っていただく、『おもいでカフェ』を開催しました。

節分と言えば豆まきだけではなく、柊に鰯の頭を刺して戸口に飾り魔除けをする風習が残っている地域もあります。そこで、柊と鰯の頭と尻尾、煎り豆、豆を入れる一升桝、馬酔木(あせび)の枝、そして小鬼のお面を準備して、回想DJ来島の第一声「あ~あ~聞こえますか、聞こえますか、こちらは回想ラヂオです」・・・と始まりました。

参加者の皆様には、小鬼のお面を付けていただき、柊の枝に鰯の頭や尻尾を刺していただきました。

鰯の頭を刺した柊は玄関先に、尻尾は裏の戸口に刺し、鬼の目には大きな鰯が家を大きく覆っているように見えて邪気を払うという方もいました。豆まきは表玄関から外に向けて「鬼は外!」、玄関扉をすぐ閉めて扉をガタガタとさせ、そのままの姿勢で後ろに投げ「福は内!」としたとか。外は沢山投げるが家の中は少し投げる。何故かというと後の掃除が大変で母に叱られたとおっしゃる方も・・・。豆は歳の数だけ食べるが数え年で1つ多く食べるとか、今は沢山年を取り食べられないとおっしゃっていました。

最後に、回想DJ来島に向けて「鬼は外!」をしたかったのですが、手持ちの色紙で作った枡の中の豆を見ると、皆さんすでにお口の中に放り込んでしまわれておりできませんでした。

また、ここ東農地方では昔、柊がなかなか手に入りにくく馬酔木(あせび又はあせぼ)の枝に鰯を付けたと教えていただきました。馬酔木の木は有毒植物で、牛馬がその葉を食すると酔ったようになるとも教えていただきました。

今回の思い出の会に、愛知県設楽町役場の地域包括支援センターと社会福祉協議会、サポートセンターの方達が視察に来られ、熱心に「回想ラヂオ」を見学され、終わってからの懇談会にも参加されました。日頃『おもいでカフェ』に参加している方達と自己紹介をして、和やかに時間を過ごされていました。

写真と文 吉田あけみ

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