認知症にやさしい地域づくりネットワーク(群馬県沼田市)
ネットワークの機能や一般への周知度を点検
平成17年に開始した「沼田市認知症にやさしい地域づくりネットワーク」は、行方不明者の保護に一定の成果を上げています。平成19年、沼田市で初めておこなわれた見守り・SOS模擬訓練では、「ネットワークの機能」「ネットワークの存在度」「一般への周知度、認識度」「関係構成機関・団体の活動への情報提供度などの点検を目的として行われました。
地域住民の啓発につなげる
実施にあたっては、ネットワーク運営協議会や協力団体からなる実施本部(保健センター)を設置。また、FM-OZE(地元FM局)は、所在不明者の捜索依頼を放送を通じておこない、同時に訓練の様子を実況中継しました。そしてリスナーからの情報提供や提供経路を確認して、地域住民の見守り状況等を検証しました。
訓練は午前と午後の2回おこなわれ、午前の訓練では、「朝食の後、台所で片付けをして目を離した数分の間に玄関から出て行っていなくなった」との家族役の届け出から始まり、警察署は同報FAXを協力団体へ送信。消防署は、消防団員480名、広域消防職員120名にメールを配信し、認知症の高齢者役は1時間半後、沼田観光タクシーで保護されました。
平成19年度のネットワーク利用状況
捜索依頼数 | 発見・保護件数 | 死亡者数 | 未発見者数 |
17件 | 12件 | 4件 | 1件 |