お正月の思い出〜第29回 回想ラヂオより

回想ラヂオ2024年 1月5日 思い出歳時記 止まらな〜い話「お正月の思い出」

大口さん:年明けは学校の講堂で校長先生の話を聞いて、よく覚えてないんですが(年によって異なるか)紅白の饅頭やみかん、パン等をもらいましたね。パンはあんまり美味しくなかった。校長先生の話はあまり聞いていなかった。早く帰りたいという気持ちだったと思います。帰ってからコマ回しをやりましたね。得意だったんでね。メンソレータムの蓋でコマを受けたりしました。お年玉はちょこっともらってたぐらいでね。おばあちゃんが「元日は掃除、洗濯もやっちゃいかん」と言ってました。母は関係なしにやってましたけど。おせち料理はかずのこが好きでした。田作もありましたね。
阪本さん:除夜の鐘が鳴ったらそばを作って食べて、そのまま家を出て伊勢神宮に初詣に行きました。着いた頃には人が多すぎて前に進めませんでしたね。お札を燃やす人もいて。赤福などのお菓子3点セットを買って帰りましたね。その習慣は(子どもの代にも)ずっと続いていて、子どもも(毎年)伊勢参りしてから実家に来ます。
とんとOHANAの方:小学生だった頃、野球が好きで(中日)ドラゴンズを応援してまして。球がなかったので親が布袋で作ってくれましてね。それを使って野球の真似事をしてましたね。
とんと古譚の方:正月は新しい服を着ることができました。朝起きると枕元に新しい服が置いてありましたね。

記録者名:森本貴大
感想:おせち料理や初詣など、日本の古くから伝わる文化、風習が感じられるお話だった。お話くださった方々の少年少女時代の頃から百年も経っていないが、日本の正月の風習はどの程度継承されているのだろうか。正月におせち料理を作る家庭が今どのくらいあるのだろう、とふと気になった。

チャットより

  • 1月1日~三が日はお金を使うと一年の間不幸になるという迷信があり、家事もしなくて済むようにおせちが豪華だったそうです。子供心に家族水入らずの時間が夢のようだったそうです(毎日毎日仕事に追われてなかなか家族でゆっくりは出来なかったため)
  • 卵焼きや牛蒡など、家で作ったものが中心で、買った物が出てきたことはなかったそうです。
  • 年始の挨拶には親戚一同が集まってどんちゃん騒ぎをしていたそうです。皆呑むから歩きで集ったそうです。
  • 昔はとにかく物が無かったから、工夫して作り出す事が皆上手かったそうです。
  • 不格好だったけど、物を大切にする時代だった、と。
  • 凧の材料、竹を補足薄く切り分けるのが上手なおじさんがいて、お正月は引っ張りだこだったそうです。村に必ず〇〇の名人が存在していて有名だったそうです。
  • 鶏の羽根、特に脇の羽根が柔らかくて一番奇麗だったから鳥との闘いだったそうです。
  • 名人が鳥小屋に入っても鳥たちは大人しかったそうです。
  • 回想法に参加させていただき、利用者の皆さんに話を伺いエピソードとして昔話を収集し、横森さんが綺麗にまとめてくれた作品集を皆さんで見るのがとても楽しみになっています。回想法によって利用者さんとの距離が近くなったと思います。今後も皆さんの懐かしい昔話を収集していきたいと思います。(明野のわが家)

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