思い出話の会を開催しました

4月28日(土)、「第10回 思い出話の会」を開催しました。
毎月第四土曜日の13:30から行っている回想法の体験会です。

 
 
この日のテーマは「お雛様飾りましたか?」でした。
平成28年度まで恵那市が行っていた回想法スクールの卒業生、げんきかいの皆さんが集まり、
思い出話に花を咲かせました。

 
皆さんに思い出をたずねると、こんなお話をしてくださいました。
 
・雛人形は土雛だった。こわれやすいので古くなったら川に流した。
 
 
▲土雛
 
・「ひな人形見せてください。」と近所の家へ行くと、からすみを食べさせたくれた。
それが楽しみだった。
 
 
▲からすみ(米粉のお菓子)。おひなさまにお供えします。
 
・アサリを串に刺して食べた。ツボは味噌和えにした。

 

恵那では旧暦に合わせて4月3日にひなまつりを行います。
土雛は、人形を買えない庶民が気軽にひなまつりを楽しむために考案されたもの。
雛人形を川に流す風習はほかの地方にもありますね。
 
からすみは東濃地方のお菓子で、この辺りの人はみんな「からすみ」と言えば
米粉のお菓子を想像します。(魚の卵巣とは別ものです)
 
ひなまつりに貝を食べる風習は、今ではあまり見かけなくなりましたね。
元々は、はまぐりが仲良し夫婦の象徴で、一生一人の人と添い遂げられるようにと女の子の幸せを願ったものでしたが、身近になかったのでアサリやツボを使ったのではないでしょうか。

 
こんなふうに、回想の中にはたくさんの昔の風習が出てきます。
今に繋がるお話も多く、職員も勉強になります。
話している皆さんにとっては、脳が活性化して認知症予防になり、仲間と楽しく交流することで絆を深め、安心感を得ることができます。身支度をして時間に間に合うように出かけることも、引きこもりを防止し、メリハリのある毎日を送るきっかけになります。
 
今の70~80代の方が生きて来られた時代は、本当に物が貴重で、なんでも自分たちで工夫して暮らして来られました。
もし子どもたちと一緒に回想法を行えば、身の回りの生活が当たり前のものではなく、全部誰かが工夫して作ってくれたものだと分かり、周りの人や物を大切にできる大人に育つのではないでしょうか。
 
 
 
回想法は、福祉施設などに勤める専門家でなければ出来ないというわけではありません。
やり方を学べば、地域のボランティアさんにも行っていただける活動です。
自分たちの地域で認知症予防に取り組みたい!という思いがあれば、どなたでも始められます。
当センターでは地域で回想法を行いたい方に向けた研修を行っております。
ご興味のある方は、こちらのページにある「回想法研修」の項目をご覧ください。
http://silver-soken.com/enakaiso/sisetu/
皆様のお問い合わせ、お待ちしております。

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