令和7年7月4日(金)愛知県尾張旭市民生委員児童委員の方達27名が視察にお見えになりました。
先ずは、2班に分かれて館内見学、あちこちから「あっ!これ知ってる」「おばあちゃんの所にあったよ」「今も使ってる」「テレビにモールの付いた布をかけて大事にしてたよね」「恵北の加子母出身だから、ここにある物、ようわかるよ」餅つきの杵と臼を見て「お正月前に顔中餅だらけになってお手伝いしたね」など、楽しそうに話しが弾んでいました。
見学の後に全員が集まり、「弁当箱が懐かしかった・・・梅干しで蓋の真ん中に穴が空いてくる」、「足の付いたテレビ・・・ど~この誰だか知らないけれど♪誰もがみ~んな知っている~♪」月光仮面の唄が飛び出しました。「スイッチは手で回すので壊れるとペンチで挟んで回していた」、ちゃぶ台を見て『巨人の星』の星一鉄を思い出したり、寺内貫太郎一家を思い出したり、展示品を見て過去を振り返りながら、有意義な時間を過ごされていました。
また、民生委員として活動されているみなさまのお悩み事として、訪問先で仲良くなるには、まずご本人に昔取った杵柄を語っていただいて、思い出を傾聴して気持ちを受け止めてあげることが大切ではないでしょうかと、お伝えしました。前もって下見にお越しになるほど、そして視察後の時間も熱心に回想法を学ぼうとする姿がとても印象的でした。
後日、送って頂いた感想を以下に紹介します。
「施設内では丁寧なご案内やご解説をいただき、懐かしい道具やおもちゃに触れながらタイムスリップをしたような素敵な時間を過ごすことが出来ました。来島先生の熱のこもった講義は、問いかけや対話中心で分かり易く大好評でした。いろいろな気付きもあり、笑いも絶えないまさに「想い出学校」にふさわしい温もりを感じました。今後の私達の取り組みであるご高齢の方へのアプローチや自分自身の脳内の活性化に生かしていけるものと思っています。本当にありがとうございました。」
明智回想法センターの存在意義を感じます。こちらこそありがとうございました。


写真と文 吉田あけみ