令和7年5月24日 思い出話の会
今月のテーマは、「懐かしい味、おかずの思い出」でした。このテーマを思い出される時皆さん必ず、お母ちゃん、おばあちゃんあるいはお姉ちゃんのおかずをこしらえている姿と味を思い出されるようです。
「玄関入ってすぐの所に囲炉裏があって、そこで味噌汁なんかをこしらえていた覚えがあります。ご飯はその具沢山の味噌汁と茶色のたくあん漬けか茄子キュウリなどの漬け物だった、底の丸い大鍋だったな~!おっかちゃんが、煮詰まらないようにくべている薪をつついたり足したりしてたな~味噌の香りと共に腹が減っていて急いで食べたことを懐かしく思い出しました。」ある方は、「囲炉裏といえば、熱い灰の上に上部がゆるいカーブをした脚の付いたテキという五徳を置いて餅を焼いて食べてたな~その餅のまわりはパリパリで少し焦げて香ばしくて醤油の味でうまかったな~。」また、「すりやき*が何もない時代のおやつで懐かしくおいしかった、今でいうクレープのように焼いたものでさつま芋の蒸したものを巻いて食べたものが甘くておいしかった。」とおっしゃっていました。「おかずといえば、お正月に大鍋で大根・里芋・人参・切昆布などを入れた煮物(ごった煮と言っていた)を年取りのおかずにしていて七日市の日まで火を入れながら食べていた。」そうです。
また、こんなお話もありました。「今日、回想法センターに行って懐かしい味の話をしんならんけど、何かあんたはあるかね?」と息子に聞いたところ「高校生の頃、弁当のおかずできんぴらごぼうとシイタケと人参を細かく切ったものが入っていた肉団子と少し甘めの玉子焼きが懐かしい味。」と言ってくれたそうです。そのお話をされた時のお顔はとても幸せなお顔をされていました。
皆様、明智回想法センターへ昔の話に花を咲かせに、お越しください。お待ちしております。
※すりやき=うどん粉(小麦粉)に砂糖を少し入れて水で溶いたものをフライパンで焼いたもの


写真と文 吉田あけみ