7月7日(金)おもいでカフェ開催!

明智回想法センターにおいて、大型テレビモニター導入後2回目の「回想ラヂオ」の日でもあります。

参加者の皆さんもだんだん増え、初回より少し慣れてきて、DJの頭ごしにテレビ画面を神妙な顔で見つめワクワクドキドキしていました。

来島先生「アーアー、聞こえますか・・・回想ラヂオ、回想ラヂオ、ただ今より放送を開始いたします」今月もこのアナウンスから始まりました。

7月のテーマは「夏休みの思い出」。DJ来島の前には、虫取り網・虫取り籠・浮き輪・たも(魚取り網)・麦わら帽子・七夕飾り等々をいっぱい並べ、全国の沢山の人達とそれぞれ繋がることができました。会場では、七夕飾りを見て「私も書きたい!」と楽しそうに願い事を書いてくださる方も見えました。

俗に「わんぱく坊主」「わんぱく娘」と言われていた頃、皆麦わら帽子をかぶり野山を駆け回り虫を捕ったり、パンツ一枚で川の土手から飛び込んで遊んだり、川の浅瀬に「たも」を持ち魚とりを楽しんだり、きゅうり・すいかを池で冷やして食べたりしていた思い出に思いを馳せて、楽しい話は止まりませんでした。

写真と文 吉田あけみ

恵那市東野出身の故長谷川三千夫さんの素朴画

令和5年、長谷川さんの息子さんのご厚意により季節ごとの素朴画を明智回想法センターに展示することになりました。展示は1点のみですが、実物の素朴画を是非ご覧ください。季節ごとに入れ替え展示いたします。

追憶・・・私たちの幼い頃、おじいちゃん・おばあちゃん・おとうちゃん・おかあちゃん・お兄ちゃん・お姉ちゃん・弟・妹、というように何世代もの家族が一つ屋根の下一緒に暮らしていた良き時代がありました。生活は、現在のように楽ではありませんでした。食事を作るにも、百姓をするにも、風呂に入るにも、薪を作るにも、どれをとっても大変なことで、大人から子供まで生活を支えていました。そんな生活を思い出させてくれるのが「素朴画の詩画集 追憶」です。

素朴画は、見る者の記憶の奥の当時楽しかったこと、苦しかったこと、辛かったこと、雪が降った後の匂い、薪が燃えるときの匂い、サンマを焼く匂い、草を焼く匂い等々すべてを思い出させてくれます。

長谷川さんの絵は、全部で36点あり、絵の細部に描かれた人物の表情やしぐさにストーリーがあり主人公がいます。そのすべてが、温かい詩歌のような絵で、四季折々の昔懐かしい農村の風景や人々の姿が見る者の心を癒してくれます。

また、シルバー総合研究所では、長谷川三千夫『追憶』素朴画特別展のホームページを作成いたしました。長谷川さんの素朴画を個人で楽しまれるとともに、世代をこえた交流や地域の方との回想法、高齢者施設での認知症の方との回想法などにご活用ください。

長谷川三千夫『追憶』素朴画特別展

写真と文 吉田あけみ

「ひな祭り」についてお話しました

令和5年3月3日(金)今年のひな祭り(桃の節句)は、回想法センターのおもいでカフェと同日となり「ひな祭り」について男性も交えての楽しいお話の会となりました。

ここ東農地方では、ひな祭りを3月3日ではなく1ケ月遅れの4月3日にお祝いする所が多く、2月中旬ごろから4月3日夕方くらいまで各地でにぎやかにいろいろな催事が繰り広げられます。なぜ1ケ月遅れかと言いますと、昔はこの地方は今のように暖かくなく寒冷地と言われるほどで、梅の花も3月3日だと咲かないくらいでした。

お雛様にお供えする和菓子には、「からすみ」という郷土菓子があります。上新粉を熱いお湯でこねて、一度蒸し器に入れて蒸し、食紅で着色またはクルミ・しそ・ヨモギ・黒糖で味を調え、そして富士山型の木型に入れ成形し底に竹皮を敷いて再度蒸して出来上がりです。昔から竹皮を使うのは、防腐作用や抗菌作用、消臭効果があると教えていただきました。

「み~せ~てー」とお雛様が飾ってある家々を見て歩くというもので「がんどうち(強盗うち)」と呼ばれる子供たちの行事があります。家を回るときには袋を持参してお菓子を入れてもらうというものです。

女の子が生まれた家では、その娘の成長を願って今日まで続いているのだと思います。

写真と文 吉田あけみ

節分のお話をしました

令和5年2月3日(金)思い出カフェにて節分のお話をしました。

節分・・・豆まき

◎岐阜県の東農地方(当地方)では、柊(ヒイラギ)の枝に鰯(いわし)の頭をさして玄関に、尾は柊の枝にさして裏口に飾ります。これは、鰯のくさい臭いと柊の棘(トゲ)を嫌がるからです。また、頭が玄関にあり尾が裏口にある、屋根の上に大きな鰯がいるから怖くて入ってこれないという話もあります。

◎豆⇒(魔滅・まめ)を投げると、一年をマメに過ごせるとの意味があり、鬼に当たれば痛いので逃げていくと言われています。また、炒豆を鬼に持って帰らせて、「豆が育つまで里に下りてくるな」と言い聞かせたともいわれています。(炒った豆は芽が出ないので、ヅー!と里におりてこれないといういわれがあります。)

写真と文 吉田あけみ

思い出歳時記回想法センターを開設しました

思い出歳時記回想法センターは、思い出すきっかけとなるような語りや回想法の体験談を持ち寄り、ともに回想し合ったり、回想法について語り合ったりすることを目的としたサイトです。

内容は、NPO法人シルバー総合研究所が毎月おこなっている、ZOOMオンラインアクティビティ「回想ラヂオ」で話されたことや、写真資料などを中心に掲載しています。

ぜひご活用ください。

→思い出歳時記回想法センター

昔の遊びを教えて!!

10月28日(金)は毎年恒例の明智小学校1年児童と明智回想法センターげんき会とサポーターの皆さんとの交流会。

遊びの内容は、1班はゴム跳び・大縄跳び、2班は紙飛行機作り、3班はあやとり・お手玉・おはじき、4班はタガ回し・羽子板・駒回しです。

32名の児童を4班に分けそのブースを順に回るしくみで、「教えて!教えて!」とキラキラと目を輝かせて、やる気満々で近づいて来た児童達。どの班もそれぞれ特徴があり児童たちは大はしゃぎ、どのゲームも初めはしどろもどろでもすぐ特徴をとらえて自分のものにしてしまう。

ゴム跳びは持ち手のふくらはぎの高さから順にあげて行き、自分の足では跳べなく足が掛けられないと知ればすぐ潜り抜けて遊ぶ、大縄跳びも初めは1人で飛んでいたのに「この子と一緒に飛んでもいい?」と聞いて来る、タガ回しも広い体育館の中を縦横無尽に駆け回る、カレンダーの紙を活用した大きい紙飛行機も飛ばす飛ばす・・・あやとり、お手玉もしっかりげんき会の人達と楽しんでいました。

また「これな~に」の時間には昔の黒電話を見せました。なんとなく電話と答えが返ってきましたが、回し方がわからなかったようです。1時間という短い時間でしたが、有意義に過ごしました。

11月26日(土)には、明智小学校150周年記念学習発表会があり、その時に、昔の遊びを教えて!の発表があります。

写真と文 吉田あけみ

明智回想法センターまつり2022開催

令和4年9月3日(土)、このところよく降る雨の心配もなく、全国の回想法に関心を持たれているお仲間とZoom(オンライン)でつながり、懐かしの部屋を巡り、懐かしのモノを発見し、懐かしい思い出話を楽しみましょう!と、年に一度のまつりを開催しました。

始めに、「明智読み聞かせの会」による紙芝居(題:明智光秀~その生涯)とオカリナ演奏を見聞きすることができ、一瞬でグー!と参加者の心をつかんだのが印象的でした。紙芝居は、会で自作された大判の絵とナレーター、伴奏もあり、それぞれ登場人物の声も違い迫力がありました。オカリナ演奏も皆さんが子供の頃より聞きなれた、「ヤシの実・里の秋・上を向いて歩こう・幸せなら手をたたこう」の曲を選曲され、参加者全員で歌うことができました。

続いて、「懐かしの部屋巡り・懐かしのモノ発見!回想法センターの部屋」は、旧産婦人科の病棟をリノベーションした明智回想法センターの各部屋を歩いて回りZoomカメラに写して紹介しました。農業の部屋・養蚕の部屋・子供の部屋・家庭の部屋・林業の部屋・昭和小学校の部屋など各部屋ごとに展示されており、それをげんきかい会員の町野さんの紹介で全国発信!しました。楽しく、おかしく、ためになる、そんな展示物紹介でした。

そのあとは、当センター管理者・日本福祉大学教員の来島修志先生の「認知症ケアって何?」の講演を、直接センターに来館された方もZoom参加者の方と一緒に聞きました。講演では、現在65歳以上の3人に1人が認知症とその予備軍といわれているため、認知症を持つ人の幸せの実現と介護家族の心理的ステップを踏まえた対応のあり方について学びました。寄り添い、受容、介護保険サービスを受ける事など、ケアを続けていくには地域や行政等の手を借りながら、おもいでカフェ(認知症カフェ)へ遊びに行ったり、おしゃべりパートナーなどを利用して、互いのストレスを取り除いて、変えようと思わない、期待しすぎない、気楽に続けていくことが大切と話されていました。

・回想法小話・

〜古木柿〜
当回想法センターには、現在古い柿の木が3本あります。

昨年は、みのる前の落果などはあまり気にもせず成長を続け、秋本番には職員の手に余るほどの柿が実りました。来館された方たちには、大きな買い物袋にいっぱいに持ち帰って頂きました。しかし、このところ木の下には、落下した柿の実で足の踏み場もない程になってしまいました。

そこで思い出したのです。私のおばあちゃんの話を。おばあちゃんは、「前の年にたくさん柿が取れると、今年は木が弱っているから育てられる数だけにするんだよ」と言っていました。これが生理落果ということは、大人になってから知りました。生理落果はヘタ付きのまま落ちます。カキノヘタムシによる落果はヘタはついていません。柿が落ちるのにもさまざまな理由がありますが、センターの柿はこのまま落下するとなくなりそうです。もう十分にお年寄りかも!

写真と文 吉田あけみ

明智回想法センターまつり2022開催のお知らせ

9月3日(土)10:00〜12:00まで、「明智回想法センターまつり2022」を開催いたします。全国どこからでもご参加できますので、ぜひご参加ご検討ください。

お申し込みは、恵那市明智回想法センターのメールに「参加希望」と記入してお送りください。参加お申し込み、お問い合わせはこちら akechikaisouhou@gmail.com(明智回想法センター)

3月4日「おもいでカフェ」お雛様をテーマに開催しました

岐阜県東濃地方では、おひなまつりは旧暦の4月3日が多く、2月末くらいから飾り4月3日まで、お雛様を飾ります。3月24日のお彼岸が明けてから4月3日まで飾る家もあります。どちらも女の子の無病息災・成長を願ってお雛様を飾ります。おひなまつりの風習は時代だけでなく、各地方・場所によっても異なっているようです。

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