北名古屋市歴史民俗資料館「昭和日常博物館」

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1.団体の概要

項目内容
団体名北名古屋市歴史民俗資料館「昭和日常博物館」
住所〒481-8588 愛知県北名古屋市熊之庄御榊53
電話0568-25-3600
投稿者名市橋 芳則
ホームページhttps://www.city.kitanagoya.lg.jp/rekimin/
運営者・代表者名館長 伊藤 明良
回想法活動にかかわっている
担当者(人数)
3名
活動の沿革2002年

博物館における回想法の「今」-博物館を取り巻く国内外の状況

北名古屋市歴史民俗資料館 市橋芳則

1 博物館を取り巻く社会状況

高齢社会に関しては、すでに1995年に高齢者対策基本法が制定され、高齢社会に対応する施策として、生涯学習の機会を確保し、多様な学習機会を提供し、高齢者の社会的活動への参加を促進する必要があるといった内容が盛り込まれており、生涯学習、ここでは博物館が果たす役割も大きいといえる。

2017(平成29)年、「文化芸術基本法」が制定され、文化芸術そのものの振興にとどまらず、観光、まちづくり、国際交流、福祉、教育、産業その他の関連分野における施策を本法の範囲に取り込むとともに、文化芸術により生み出される様々な価値を文化芸術の継承、発展及び創造に活用していくことが示された。

2022(令和4)年「第11期中央教育審議会生涯学習分科会における議論の整理 ~全ての人のウェルビーイングを実現する、共に学び支えあう生涯学習・社会教育に向けて~」がまとめられ、ウェルビーイングや社会的包摂の実現を図る役割、地域コミュニティの基盤としての役割等、生涯学習が担う役割においても、近年の急激な社会状況や構造の変化に伴い、時代・社会の状況に対応した変化が求められていることも指摘されている。

2 関連事例

  • カナダでは2018年からモントリオール美術館やロイヤル・オンタリオ博物館にて、医師が治療法として「博物館訪問」や「美術館訪問」を患者に処方することができるというプロジェクトを試験しており、これにより博物館や美術館の見学を治療法としての効果が期待されている。
  • 台湾の国立台湾博物館は、台北市連合病院と共同で社会的処方の取り組みを進めており、取組みの意義と実践例をまとめた「博物館處方箋実務手冊」(国立台湾博物館2021)を制作し、ウェブ上に公開し、台湾国内の博物館において、より多くの博物館・美術館が、認知症やうつ病などの治療における重要な場所になることを目指している。
  • 日本では、九州産業大学において博物館を見学、滞在することによる博物館の持つリラックス効果・癒し効果を人々の健康増進・疾病予防に活用する「博物館浴」という実証研究を行っている。

3 昭和日常博物館の取組み

  • 回想を促す常設展示及び特別展・企画展の開催
  • 回想法に関する研究事業への参加
  • 回想法の海外への発信
  • 回想法キットの再編集

Web展示一覧

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