1.団体の概要
項目 | 内容 |
---|---|
団体名 | 特定非営利活動法人 ふくふくの会 |
住所 | 〒794-2503 愛媛県越智郡上島町弓削上弓削3番地 |
電話 | 0897-77-3663 |
投稿者名 | 北舛 永 |
ホームページ | https://fukufukunokai.com/ |
運営者・代表者名 | 竹林 健二 |
回想法活動にかかわっている担当者(人数) | スタッフ5名※開催時は、2人体制で運営 |
活動の沿革 | 2018年 5月から おもいでを語る会 開催 |
年間の活動スケジュール | 毎月1回開催。12回目には、1年分の「おもいでを語る会」を振り返る。その後、1か月間休み、再び12回開催している。 |
2.活動
活動の紹介① おもいでを語る会
目的:地域回想法
対象:地域の方
回数・期間:12回・1年間
時間:10:00~11:00
場所:せとうち交流館
活動の内容:「おもいでを語る会」という名前で、地域回想法を開催している。 参加者の声:「これだけは、来ようと思ってるんよ。」「朝予定を決めるんよ。畑行って、ここって、行くとこがあるのが嬉しいわ。」「みんなの話を聞きに来たんよ。」「昨日ね。『○○(お題)』について、旦那相手に練習してきたんよ。」
活動の紹介② おもいでを語る会(お手紙)
目的:地域回想法
対象:会場での参加が難しい方
回数・期間:12回・1年間
時間:開催日にお手紙をいただき、次の開催日前までにお返事をお渡しさせていただいている。
活動の内容:「おもいでを語る会」と、同様のお題で、お手紙での回想法を実施。 参加者の声:「思い出はたくさんある。」「(お題)を見て、興味一杯の気持ちになった。」「読める字かわからんけど、楽しみにしとるけ読んであげて。(家族さんより)」
3.活動の成果や成果物など特に紹介したいこと
・今回のお題と懐かしいお話
10月 漬け物の思い出
「白首だいこんが青首だいこんになって、その内黄色のたくわんが出てきた。」
11月 編み物、裁縫の思い出
「羊飼ってる家は、毛糸があったんよ。1年に1回、毛を刈りにきてくれて、尾道の毛糸屋に、母と妹と行ってね。『何色がいい?』って、母が決めさせてくれて、妹とお揃いのを編んでくれてたね。」
12月 保存食の思い出
「芋を保存してたね。芋壺に戦時中避難してた。芋はもみ殻で保存してたよね。」
1月 腹の底から笑った思い出
「地域の人で、Aさんと、Bさんは昔から面白いことして、みんなが笑い転げよったわ。80すぎても元気よ。年末に婦人会の集まりで笑かしてくれたよ。」
2月 愉快な人の思い出
「うちの父親は、おもしろかったね。」
3月 先生、学校の思い出
「高校の時、胸をときめかせた数学の先生がいて頑張ったんよ。成績も上がったけど先生が代わったら数学ダメになった。」4月 チャレンジした思い出
「PTA活動から菊作りに長い年数チャレンジしたよ。手間暇かけてあの頃がんばったわあ。」
5月 家族の思い出
「人生77年振り返ったら、子供のころ貧しくてテレビも無くて3人兄弟で、夜なべして繕い物している母のまわりでトランプしてたなあ。なんでも無いことが幸せだったなあ。」
6月 山菜、野草の思い出
「旦那がなんでも採ってくる人だった。松茸も同じ場所に生えとった。木漏れ日がさす、ある程度の湿りがないといけんね。」
7月 知恵袋(伝承したい話)
「いぎす豆腐は、家によって味や入れるものが違ったよね。」
8月 かき氷、アイスキャンデーの思い出
「キャンディーおじさんが売りに来ていたね。それを手に入れるために、お手伝いしてご褒美に買ってもらってた。チリンチリン鳴らして旗をたて、日に焼けて顔が真っ黒なおじさんだった。3円のは、ただのガジガジ、5円のはあずきと牛乳が入ってたね。」
9月 思い出を振り返りましょう
※今月開催
・「リンゴの唄」弓削弁バージョン
「おもいでを語る会」の参加者さんに、ふくふくの会が開催している体操教室用に、方言で替え歌を作っていただいた。
・お茶、お菓子の提供再開
感染症対策も緩和されてきたので、コーヒーとお菓子を会の中間で提供している。お話にも良い意味で影響していると感じる。
・写真、本、懐かしいものを持参
開催日に、自主的に持参される参加者さんもおられる。開催時間の前に、それらを用いて、すでに回想法が始まっていたりする。※ご自分で編んだセーターや珍しい野草、姑さんからの手紙を持参された方もおられた。
・ふくふく29
自らの施設の新聞広告に、年に何回か「おもいでを語る会」の内容を取り上げている。
・ポイントカード 「おもいでを語る会」など、ふくふくの会で実施している地域行事で、1回1ポイント貯まるようにしている。30ポイントで選べる粗品を1つプレゼントしている。
4.今後の課題、取り組みたいこと
・レシピをまとめて継承していきたい。レシピなど細かいものは、こちらも事前に勉強しておく必要があると感じている。※いぎす豆腐など。
・参加者さんが固定されてきたので、会社の新聞広告やSNSでも周知していきたい。
・続けることを目標にしてきたので、これからは、その先を考え、参加者さんにいつまでも行く場所として必要とされるよう「おもいでを語る会」を運営していきたい。