NPO法人ながいきコンシェルジュ

1.団体の概要

s8-1
s8-22
previous arrow
next arrow
項目内容
団体名NPO法人ながいきコンシェルジュ
住所〒371-0852 群馬県前橋市総社町総社2628
電話027-212-1000
投稿者名石坂亜里沙・武井信行
ホームページhttp://ken-ei-kai.or.jp/
運営者・代表者名理事長 小中和子
回想法活動にかかわっている
担当者(人数)
職員:7名
回想法指導者:6~7名程度
活動の沿革2015年:設立
<研修・啓発事業>
 ・認知症に関する講演会(2015年、2016年)
 ・NHK厚生文化事業団「地域カンファレンス」に出演(2015年)
<認知症サポーター養成講座>
 ・小学校5年生を対象に実施(2015年~2024年)
<介護予防事業>
 ・出張介護予防教室を各地域にて実施(2015年~2024年)
<地域回想法事業>
 ・前橋市はつらつカフェ事業補助金(2017年~2024年)
 ・太陽生命厚生財団補助金 回想法指導者研修(2018年)
 ・前橋市市民提案型パートナーシップ事業
  回想法スクール、回想法キットの作成、回想法指導者研修他(2019年)
<認知症啓発事業等>
 ・認知症カフェ運営ボランティア研修(2020年)
 ・認知症カフェの運営(2021年~)
年間の活動スケジュール①想い出カフェ
 毎月第2金曜日 13:30~15:30
②講演会・研修会…随時
③世代交流・世代継承…5月
④回想法スクール…大友地区2017年6月~8月・2018年8月~10月、富士見地区…2017年9月~10月
⑤想い出玉手箱の貸し出し…随時
⑥回想法指導者養成講座…11月または2月

2.活動

活動の紹介① 想い出カフェ

目的:地域の高齢者が気軽に通える憩いの場。ボランティアの活用による元気高齢者の社会参加の場づくりと介護予防の推進。回想や体験活動を通して参加者の認知症予防を図るとともに、住民同士の繋がりを作る。そこから自分達の地域を知り、地域課題を考え、気付き、発見できる場を提供する。
対象:地域の高齢者どなたでも
回数:毎月1回
時間:2時間(13:30~15:30)
場所:複合施設うしいけ内1階「地域交流サロンえんむすび」
活動の内容:最初に健康体操で心身の活性化を図ります。その後は2つの回想法を行います。ひとつ目は昔懐かしい写真を眺めながら、テーマに沿った想い出話をし、ふたつ目は昔遊び等体験型の活動を行います。最後にコーヒーやお茶を飲みながら、認知症に関するミニ勉強会を行う4種類の内容を取り入れています。 参加者の声:「皆さんと話が出来て嬉しい」「地域外の方と色々とお話する機会が増えた」「懐かしい遊びを久しぶりに出来て嬉しい」と好評です。

活動の紹介② 講演会・研修会

目的:認知症予防や地域回想法の講演会等を通して、地域の啓発活動や当法人の活動を知ってもらい支援者や協力者を集う。対象:どなたでも 活動の内容:「認知症の予防と街づくり」をテーマにした講演会や、市内病院健康まつりで「地域の力を作る地域回想法」研修等を開催しております。

活動の紹介③ 世代交流・世代継承

(1)のびゆくこどもの集い
目的:高齢者疑似体験を通して、高齢者の生活の様子に気付き、その方々の気持ちと自分の関わり方について考えるきっかけを作る。昔の遊びを通して、他者との協調や尊重、思いやりの気持ちを育んでもらい、昔の子供たちの生活を想起させるきっかけを作り、今後の地域回想法の礎に繋げる。
対象:前橋市清里地区住民
回数:年に1回
時間:2時間30分
場所:前橋市清里小学校校庭
活動内容:「前橋市清里地区のびゆく子供の集い・ふれあい広場」にて、小学生を中心に高齢者疑似体験、昔遊び体験を実施しています。
参加者の声:「疑似体験を通して、「お年寄りが居たら助けたい」「優しくしたい」という声が多く寄せられています。

(2)想い出食堂
対象:地域住民
回数:年に1回
時間:3時間 活動内容:回想法指導者を中心に昔懐かしい食べ物(むぎこうせん、じじ焼き、豚汁など)や、それぞれの回想を添えて地域住民に提供します。食べ物を通して、世代間交流や回想法指導者の世代伝承の役割に繋げています。

活動の紹介④ 回想法スクール

目的:回想法の体験を通して、地域の自助・互助を高める。また、継続して地域で回想法を実践できる仕組みをつくる。
対象:地域住民
回数:週1回×8回または週1回×6回
時間:1時間
場所:市内各地区の老人センターや保健センター
活動内容:昔の道具を持ち込み、各回のテーマについてグループで楽しく語り合います。最後には、実際に昔遊びの道具を作ったり、各回のテーマについて、1枚の画用紙にまとめたりします。

活動の紹介⑤ 想い出玉手箱の貸し出し

目的:回想法の体験を通して、地域の自助・互助を高める。また、継続して地域で回想法を実践できる仕組みづくりを行う。
対象:市内在住者もしくは市内事業所
期間:最長1週間
活動内容:仲間同士やサロン活動等で気軽に回想法を行ったり、高齢者施設での療法として、回想法を行ったりしたい方など、無料で活用していただけます。
想い出玉手箱の内容…回想法マニュアル、昔懐かしい生活道具、昔遊び道具、懐かしい歌本、懐かしい写真

活動の紹介⑥ 回想法指導者養成講座

目的:地域づくりの担い手の創出。
対象:介護予防サポーター、民生委員、地域づくりに興味や意欲のある地域住民
回数:年1回
場所:前橋総合福祉会館または群馬県公社総合ビル
活動の内容:外部講師を招いたり、当法人スタッフが講師になったりして、回想法の体験と、地域住民や介護・認知症予防の対象者に向けて行う回想法の基本的な考え方とその手法を学んでもらいます。また、受講終了後、想い出カフェの運営ボランティアとしての役割発揮に繋げられるようにします。

3.活動の成果や成果物など特に紹介したいこと

当事業における地域回想法の目的は、新たな地域の社会資源の創出や、回想法を通しての自助(介護・認知症予防、社会参加、役割発揮等)と互助(役割発揮、地域の助け合い等)の創出となりますが、回想法の活動についてアンケートをとらせていただいた中で下記の成果が得られました。
・参加して懐かしいとほぼ全員が感じ、回想法に参加してからの変化として、活力が得られる、楽しみが増えたと答えた人が多くいらっしゃいました。地域の現状とすると、介護予防やサロン、趣味活動が主体であり、参加できない地域住民もいる中で、回想を介した共感や交流から、他の地域活動には無い楽しさや繋がりを、多くの人が感じていることが分かりました。また、地域を越えて参加できることも良い点です。
・自助の視点については、認知症予防・介護予防と感じている方は80%、社会参加の機会が増えたと感じている方はほぼ全員、他者との交流が増えたと感じている方は90%です。また、互助の視点では、回想法指導者を中心とした運営など、指導者の役割発揮の場としては確立していますが、当初の目的までは至っておらず、役割発揮できていると感じているのは約20%でした。

4.今後の課題、取り組みたいこと

今後の地域互助の展開としては、さらなる回想法の定着として、回想法指導者、地域住民の担い手の養成と地域での拡充をしていきたいと考えています。また、想い出カフェや回想法事業を通してつくられた互助を活用し、想い出食堂などによる世代伝承、引きこもり高齢者支援としての訪問回想法、地域の助け合いへの転換、地域の新たな集いの場の創出を考えています。

Web展示一覧

→トップページに戻る